緊急走行のパトカーなどの緊急車両と交差点で、出会い頭に衝突した場合の過失割合について

交差点で信号無視をした車両と出会い頭に衝突した場合には、双方が動いていた場合においても、信号無視をした側が基本的に100%の過失を負う事になります。

ですが、交差点ではパトカーや消防車、救急車などが緊急走行(サイレンを鳴らし、赤色灯を点灯)している場合には、道を譲らなければならないため、この場合の事故では、相手が赤信号であっても、緊急車両側の100%過失にはなりません。

過失割合は、はっきりしていない

緊急車両が緊急走行時に赤信号で交差点に進入したことで起きた事故では、過失割合は、はっきり決まらず、交渉に時間がかかることがあります。

結論は、事故の状況次第にであり、どちらが悪いとは一概に言えません。

実際の裁判でも、一審で一般車両が勝ち、二審で逆転されるということもあるため、本当に難しいのです。

一般車両に厳しい判定になる傾向

過失割合は非常に難しいのですが、通常は一般車両側に厳しい判定になっているように見受けられます。

これは、緊急車両が赤信号で侵入するのは、一般車両が青信号で侵入できない例外でもあるため、ドライバーは当然に注意を払う義務があります。

また周囲の車も緊急車両が接近することで、停車したり減速したりするなど、動きが変わるので交差点周辺に起きる異変に十分気づけるものだからだと思われます。

 

緊急車両が悪くなる場合

緊急走行車両に大きな過失が認められるのは、見通しの悪い交差点で、一時停止をすることなく交差点で侵入してきた場合です。

視界の悪い場所では、サイレンが聞こえても場所が特定できず、かつ交差点に突然飛び出されては一般車両は回避するのが非常に困難だからです。

しかし、急自動車も、他の交通に注意して徐行する義務や交差点内で可能な限り安全な速度と方法で進行する義務(道路交通法36条4項)を負っているため、過失がゼロになることは、まずありません。

 

まとめ

一般車両同士であれば100-0である事故でも、緊急車両との事故では、どちらにも過失が残ります。

どちらが大きいかは、事故の内容次第であり、どちらも悪くなる可能性があります。

サイレンや赤色灯を点灯しない緊急走行でないパトカーや消防車などは、一般車両なので赤信号で交差点に進入して起こした事故は100%悪くなります。

裁判所では、緊急車両が交差点に進入しているにも関わらず、一般車両が交差点に進入して起きた事故の過失割合は、【一般車両 80:緊急車両 20】 くらいをベースにして、個別事情をくみ、最終的な過失割合を考えているように見えます。

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