交通事故の危険運転致死傷罪とは、どんな罪なのか?

交通事故を起こすと、加害者は刑事責任と行政責任、民事責任の3つの責任が問われます。

交通事故の危険運転致死傷罪とは、そのうちの刑事責任になり、加害者は罪の重さによって懲役刑や罰金などの刑事責任が問われます。

行政責任は違反点数であり、民事責任は損害賠償にあたります。

危険運転致死傷罪とは?

危険運転致死傷罪は、交通事故では、最も重い刑になります。

多くの交通事故は、不注意で起きた過失によるものとして、『自動車運転過失致死傷罪』に問われますが、交通事故の中には過失とするには問題があるような悪質な事故もあります。

そこで、無謀な運転や悪質で重大事故となった事件については、過失運転とせずに、故意犯の暴行による傷害、傷害致死に準じた犯罪として処罰するものとして、2001年6月に『危険運転致死傷罪』が施行されました。

危険運転致死傷罪(刑法第208条の2)が適用される行為

危険運転致死傷罪は適用対象になる行為は以下の4つの行為になります。

1. アルコール又は薬物の影響により、正常な運転が困難な状態で自動車をうんてん走行させる行為

2. 進行を制御することが困難な高速度で、又は進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させる行為

3. 人又は車の通行を妨害する目的で、通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為

4. 赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為

刑法第208条の2

 

危険運転致死傷罪の罰則

危険運転致死傷事故を起こした場合には、次の刑が科されます。

  • 死亡事故:1年以上20年以下の有期懲役
  • 負傷事故で15年以下の懲役

 

【参考】

自動車運転過失致死傷罪

通常の交通事故での人身事故における刑事罰は、次の刑が科されます。

7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金

※傷害が軽いときは、情状によって、その刑が免除されることもあります。

 

業務上過失致死傷罪

仕事中に謝って、人に怪我をさせた場合などでは、次の刑が科されます。

5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金

まとめ

悪質な運転で交通事故を起こした場合に、危険運転として逮捕された場合には、より重い刑が科さられるようになりました。

罰金刑はなく、懲役以上になるのが特徴です。

行政責任も重く、危険運転が該当した場合には、免許取消は当たり前で、内容によりますが免許再取得までの欠格期間は、致傷で5~7年、致死で8~10年になります。

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