未成年者が起こした交通事故の本人と保護者の3つの責任について

未成年の子供がバイクや自動車で交通事故を起こした場合の親の責任について

交通事故を起こした場合には、3つの責任があります。

20歳未満の未成年者であるという理由だけで、その責任のすべてが保護者に転嫁されるものではなく、子供もまた負うべき責任が生じます。

 

刑事責任(保護処分)

成人の場合には、罰金刑や懲役などの刑事処分になりますが、未成年者の場合には「保護処分」という扱いになり、罰金刑などはありません。

未成年の交通事故の場合には起訴されずに、家庭裁判所で審判不開始・不処分・保護観察・少年院送致などに変わってきます。

例外として家庭裁判所において刑事裁判が相応しいとされた場合には、検察官に送検されますが、交通事故では極めて少ないです。

 

行政責任

未成年者であっても、違反点数などの行政処分を受ける事になります。

無免許運転であった場合でも、違反点数はつくため、一定期間は免許を取ることができなくなります。

 

民事責任(損害賠償責任)

結論からいうと、次の3つに分かれます。

①小学生(判断能力なし)が起こした事故

親だけが損害賠償の責任。

 

②中学生以上(判断能力あり)の子供が起こした事故

子供にも親にも損害賠償の責任

 

⓷子供が独立・別居し、自分で購入・管理している車両で起こした事故

子供だけ損害賠償の責任


民法での解釈(民法712条、714条より)

交通事故を起こしたときに、責任能力を有していなかった場合には、責任無能力者として、損害賠償責任を負わないことになっています。

この責任能力というものは、自分の行為が法的に何か責任が生じるか否かを判断する能力を意味しているものであって、通常は小学校を卒業する頃の12~13歳には身についているものと考えられています。

責任能力のない未成年者が、不法行為により第三者に対し損害を与えた場合には、未成年者は責任を負いませんが、監督義務者である親が監督義務を十分果たしたと証明しない限り、未成年者の損害賠償責任を負うことになっています(民法714条)。

 

保護者に責任が生じると考えられる場合

事故を起こした子供に責任能力がある場合でも、保護者が責任を負うかどうかの問題があります。

最高裁昭和49年3月22日判決で、裁判所は「監督義務者である親に不注意があり、その不注意と未成年者の不法行為によって発生した損害との間に相当因果関係があれば、一般の不法行為責任を負う」と判断しています

具体的には、以下の3つに該当すると保護者にも責任が生じます。

  1. 保護者が注意していれば防げた事故
  2. 実際に注意することが可能だった、
  3. 放置すると事故が起きる可能性が高い事

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