バスが交通事故を起こした場合の乗客の損害賠償について

バスの交通事故

怪我人がいない場合

怪我人がいない場合で、バスの損傷が運行に支障がない場合には、そのまま運行することが多いです。

ライトやウインカーなどが損傷するなどしてバスが走行できない場合には、乗客は後続のバスや代替バスが来るのを待って、そちらに乗車することが一般的です。

この場合、交通事故により「目的地への到着が遅れた」などを理由に損害賠償請求をすることはできません。

しかし眼鏡やバックなど、持ち物に被害が出た場合にはバス会社に申し出るようにします。

余談ですが眼鏡やコンタクトレンズの損傷は、「義肢等」に含まれ、自賠責上の人身事故として取り扱われます。

怪我をした場合

請求先について

基本的には、乗っていたバス会社に対して医療費などの損害賠償請求をすることになります。

これはバスと事故の相手の双方に過失がある場合には、「共同不法行為」となり、過失の大きさに関係なく、搭乗していた乗客はいずれか請求しやすい方に損害賠償の全額を請求することができるためです。

しかし、バスの事故相手の過失が100%である場合には、バス会社も被害者の立場なので、事故の相手にしか損害賠償請求をすることができません。

損害賠償の内容について

どんな事故であっても、怪我をした場合には損害賠償請求をすることができます。

担当者によっては「治療費しか支払う事ができません」と誤解を受けるようなことを言われますが、その治療費には以下のものが含まれます。

  • 治療費
  • 通院交通費
  • 慰謝料
  • 診断書などの文書料
  • 休業損害など

また死亡事故や重い後遺症、通院が長引く事故となった場合には、自賠責基準での和解はせずに、弁護士を通じて正しい損害賠償請求をすることが良いです。

良くある質問

バス会社から治療費だけを負担すると言われた。

最低限度の補償である自賠責保険の範囲であれば、バス会社や保険会社には実質的な経済的負担が生じないため、純粋な治療費だけにする意味はありません。

治療費という言葉の中には、自賠責保険で認められる交通費や休業補償などを含んだ意味で使われていると思います。

不安なら確認するのが良いと思います。

通院する病院を指定された

保険会社にとって都合が良い病院を指定されたのではと騙された気持ちになることがありますが、主治医がいるなど通いたい病院がある時には保険会社に相談すると簡単に認められる事が多いです。

保険会社は、過去に保険金をめぐってトラブルとなった医師や病院を避ける目的で、そのような言い回しをしていると思われます。

しかし注意点として、保険会社や裁判所は、東洋医学による治療費については、認めてもらえない傾向にあり、どうしてもという場合には「整形外科の医師の指示」などが必要になる事があります。

バスが遅れたため、試験を受験できなかった場合の損害賠償できますか?

損害賠償請求はできません。

鉄道会社やバス会社と顧客は旅客運送契約を結ぶことになりますが、その約定には「時間通りに顧客を運ぶ」という契約はないのが実態です。

そのため、あくまでも運賃を支払った客を目的地まで安全に運ぶことを約束しており、遅延による損害については責任を負わないと規定をされ、請求できないのが普通です。

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