飛んできたタイヤは「飛来中の他物」との衝突に該当するか?

飛んできたタイヤは「飛来中の他物」との衝突に該当するか?

裁判になり東京地裁判決後、保険会社が判決を不服とし、控訴したのですが最終的には和解して保険金が支払われたケースです。

事故の内容について

Aさんはベンツで東関東自動車道を走行していたところ、前方を走っていた車両が車線変更をした際に、タイヤが外れてバウンドしながら飛んできて、よけ切れずに衝突してしまった。

タイヤが外れた前方にいた車両は、名前を告げることなくスペアタイヤに交換後、走り去ってしまいました。

Aさんは外資系損保の車両保険(限度額500万円)に加入しており、修理工場に見積書を作成してもらい230万円の修理代を損害保険会社に請求をした。

 

外資系損害保険会社の回答

バウンドするものが飛んでできた傷は、『飛来中、落下中』に該当しないとして、保険金の支払いを拒否してきました。

 

裁判の結果

東京地裁では、保険会社に支払い命令が出ましたが、外資系損害保険は、この結果を不服としてなんと控訴してきました。

控訴理由については、以下のとおりです。

自動車の損傷状態からタイヤは路上に寝ており、これにぶつかったと考えられる。

100km/hの高速走行では飛んできたタイヤではなく、寝ていたタイヤでも十分つくことが考えられる損傷であること。

飛来中や落下中とは、飛来物が最初に地面につくまでの間であり、バウンドしている間は含まれない。

 

最終的な結論について

最終的には和解しまして、修理代230万円と遅延損害金10万円を保険会社が支払って解決しました。

230万円級の損害賠償で損保会社が控訴してまで支払い拒否をしたのは、過去の同様の不払い事件の支払いをしなければならなくなるためだと思われます。

損保会社も高等裁判所の判例とならないように和解で決着しましたが、この事件は、かなりの類似ケースがあると思われます。

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