交通事故の加害者の被害者への手紙の書き方

昔は、交通事故では『簡単に謝ってはいけない』と言われ、今でもそう考える方もいるかもしれませんが、相手を死傷させた場合には、過失割合に関係なく、やはりきちんと誠意をもって謝罪することは大切だと思います。

被害者と和解し、きちんと示談された方の方が社会復帰までの時間は短く、起訴されないことも珍しくはありません。

被害者への謝罪文の書き方

加害者が謝罪文を書き、それが相手の手元に手紙となって残る事は、いろんな場面で加害者を助けます。

逆に手紙がないと『事故の原因はなんだったんだ?』『一度も謝らない、誠意がない、謝罪しろ!』などと言われる可能性があります。

怒られた状態で、謝罪や説明を求められるのは、立場の弱い加害者には、本当につらいものがありますので、手紙で少しでも被害者との溝を埋めるのは大切です。

文章のポイント

謝罪文は、相手を怒らせないことが大切で、相手が聞きたい情報をきちんと書くことが重要になります。

そのため、文章が上品できれいであっても、テンプレみたいな当たり障りのないものでは効果がなく、少し下手でも丁寧に知りたいことが書かれているものの方が、相手の心に届きます。

注意してほしい点は次のとおりです。

(1)相手の情報を文章に入れることで、無関心になっていない点を伝える。

被害者が、どんな怪我を負い、どこの病院で治療しているのかなど被害者のことを知らないと、怒らせる原因になりかねません。

被害者にかけた迷惑をきちんと把握し、謝罪していることを伝えるためにも、ワンフレーズ簡単に書き添えると良いです。

(2)反省したい点については、しっかり書面で謝っておく。

事故現場で加害者の非があり、相手を怒らせている場合には、文章で謝っておくと良いです。

謝罪がないということにはならず、証拠として書面にしっかり残ります。

(3)事故を起こしてしまった理由を添える

被害者が聞きたい一番のポイントはココです。

「なぜ自分は事故で怪我することになったのか?」、「加害者はどんな反省をしているのか?」については、謝罪文の中の外せないポイントになります。

(4)事故を教訓に自分の運転を変えていく、被害者の怪我を無駄にしない自分の決意を伝える。

被害者が怪我をしたこと(場合によっては亡くなったり、大きな後遺症を残す事)を無駄にしないという加害者の気持ちは伝えてあげるべきです。

(5)立派な文章より丁寧な文章を書くようにする。

立派な文章でも字が雑で、当たり障りのないことばかり書いていては、あまり意味がありません。

字が下手でも時間をかけて丁寧に直筆で手紙を書くことが大切です。

具体的な謝罪文について

黒の太文字はいわゆるテンプレになります。

これに出来るだけ、前述の内容を自分の言葉をつけ足して、オリジナルの文になるように書いてください。

前略

この度は私の運転によって(被害者名)様にお怪我をさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

事故後に改めてお会いし、直接お詫びを申し上げたいと思いましたが、諸般の事情からこのようなお手紙を差し上げまして、なにとぞお許しください。

事故直後、私は起こしてしまった事故に気が動転しており、怪我をされた(被害者様)に対して、不適切な発言をしてしまったにも関わらず、寛大で冷静な対応をして頂き、心より御礼申し上げます。

この度は、自動車の運転中に携帯電話の呼び出し音が鳴り、携帯電話に意識がいってしまったことによる私の不注意での事故を起こしてしまいました。

事故以来、私は車の運転を控えるようにしていますが、今後は車に乗る際には、二度と同じ過ちを犯さないように運転に集中できる環境を整え、細心の注意をもって運転致します。

保険会社を通じて(被害者様)が事故の怪我で右足を骨折する重傷を負い、東京病院で治療を受けていると聞いておりますが、お怪我の具合はいかがでしょうか。

順調に回復なさっていることを願うばかりです。

なにとぞ、この度の事故のことは平にご容赦願い上げます。

草々

 

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