交通事故の併合罪と量刑の計算方法について

交通事故では危険運転致死傷罪とひき逃げ事故、飲酒運転は、それぞれが重罪ですが、これらは互いに重複し、刑罰も加算されます。

煽り運転で事故誘発し、そのまま走り去った事件では、非接触事故であっても危険運転致傷罪が問われる傾向にあり、セットで「ひき逃げ事故」として取り扱われます。この場合は、最高刑が22年6カ月になります。

重大事故の併合罪について

併合罪とは、裁判での確定判決を受けていない2つ以上の罪の指します。

交通事故の場合では、過失運転致死傷罪、飲酒運転、ひき逃げ、無免許運転などの組み合わせが多いです。

刑事責任の併合罪について

交通事故で人を死傷させた場合には、過失運転致死傷罪が成立し、7年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

さらに現場から逃走した”ひき逃げ事故”である場合には、道路交通法の「救護義務違反や危険防止措置義務違反」が成立し、10年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。

ひき逃げを起こした場合には、この二つの罪が同時に起こる併合罪となり、2つの刑は加算され、最高刑として懲役15年以下として科されることとなります。

※被害者からの嘆願書などの提出があった場合などでは、2つ以上の罪が必ず成立するひき逃げ事件でも、片方のみ起訴されることもあります。

併合罪の懲役刑の計算方法

併合罪は、それぞれの罪を単純に加算したものではなく、次のように計算されます。

複数の罪の中で最も重い罪の刑期に、その二分の一を加えたものを最高刑とする。

※ただし、それぞれの罪の刑期の合計を超える事ができない。

上記の例の場合には、ひき逃げの懲役10年に50%を加算し、15年と計算します。それぞれの量刑の合計である17年以下(10+7)なので、上限を超えていないため、併合罪は15年となります。

 

道路交通法違反との併合罪 最高刑罰
過失運転致死傷罪 15年以下の懲役
危険運転致傷罪(怪我) 22年6か月以下の懲役
危険運転致死罪(死亡) 30年以下の懲役

※上限判定で最高懲役が下がることがあります。

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