交通事故のスピードと死亡率の関係
交通事故時の生存率
速度が40km/h以下であれば生存率は高い
警察の資料によると、スピードと事故との因果関係を示す資料によると、時速40km/h以下での事故の場合の致死率は0.9%となっており、ここを境にして致死率はぐんぐん上がっていきます。
※死亡事故件数が、50~60km/hで飛躍的に多くなりますが、これは分母(事故件数)が大きいためです。
致死率があがるのは80km/hを超えたとき
致死率が急激に上がるのは時速80km/h超えになり、それまで9%未満だった致死率が、いっきに30%超にまであがります。
そこから、わずか10km速度があがるまでに致死率は50%まで上昇していくことになります。
正面衝突事故の致死率がとても高いのは、相対速度は80km/hを簡単に超えてくるためだと思われます。
まとめ
交通事故では、事故時のスピードが低いほど生存率が高まり、特に時速40km/hと80km/hを超えるかどうかで、段階的に生存率が大きく変わってきます。
運転操作をあやまり壁や電柱などにぶつかりそうになった場合は、全力でブレーキを踏んで、スピードを落とすことで、ドライバーや同乗者の生存率は飛躍的にあがるということなので、衝突までのわずかな時間は、ハンドル操作で回避するのではなく、車を減速させることが命を守るうえで大切なことと思います。