歩行者が複数(2台以上)の車にはねられた場合の損害賠償と過失割合、加害者の罪について

歩行者が複数台の車にはねられてしまう事故は、めずらしくありません。

1台目の自動車が歩行者をはねて、路上で動けなくなったところを後続の車にはねられてしまった事故や、1台目にはねられた弾みで対向車線に飛ばされた歩行者が対向車に再びはねられるといった事故です。

被害者は、誰に請求することができるのか?

加害者は共同不法行為となり、連帯責任を取る事になります。

そのため被害者は加害者全員に同時に損害賠償請求をすることができますし、誰かにまとめて全額を請求することができます。

被害者が受けた損害について、加害者は過失割合に応じてその責任を負う事になります。

加害者の過失割合について

加害者が複数名いる場合には、過失割合を検討する事になります。

1台目の車に過失により、2台目の車が避けることが不可能だったような事故の場合には2台目の車に過失がない事もあります。

しかし2台目の車の前方不注意など回避できる可能性があった場合には過失は生じてしまいます。

この過失割合の算定は非常に難しく、それぞれの加害者が加入している損害保険会社同士の話し合いなどで決まっていきます。

通常の事故よりも取り扱いが難しくなる傾向にあります。

加害者の刑事上の罰則について

複数台の車の事故により、被害者を死亡させてしまった場合には、どの車の衝突が被害者に致命傷を与えたのかが重要なポイントになります。

被害者が亡くなっている事故の場合には、致命傷を与えた側が過失運転の”致死罪”となり、他は”致傷罪”となります。

過失運転致死傷罪は、平成19年の法改正により「自動車運転過失致死傷罪」として業務上過失致死傷罪罪と分けられ、より重たい罰則になり、その後の平成25年11月に「過失運転致死傷罪」と呼び名が変わりました。

業務上過失致死傷罪 ・・・5年以下の懲役・禁錮 又は100万円以下の罰金

過失運転致死傷罪・・・7年以下の懲役・禁錮 又は100万円以下の罰金

 

過失運転致傷罪

交通事故で被害者に怪我をさせた場合には、過失運転致傷罪が適用されます。

逮捕されるかどうかについては、逃亡や証拠隠滅のおそれがあり、なおかつ逮捕の必要性がある場合には、逮捕されることはあり得ます。

ただ、逮捕されるかどうかに関して、明確な基準があるわけではありません。

過失運転致死罪

交通事故で被害者を死亡させた場合には、過失運転致死罪が適用されます。

7年以下の懲役・禁錮または100万円以下の罰金となっていて、業務上過失致死罪よりも重い罪になっています。

※ひき逃げした場合には、さらに重い罪となります。

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