交通事故の自賠責基準による損害賠償について

自賠責基準の損害賠償について

自動車事故による損害賠償金の計算方法のひとつに自賠責基準というものがあります。

この方法により計算された損害賠償金は、最低限の補償を確保するために強制的に加入する自賠責保険で、損害賠償額がおさまるように計算する方法です。

この基準で計算した損害賠償額は、保険会社には持ち出しがないことが多いので、保険会社はこの方法により計算した金額を最初に提示することが多いです。

しかし、過去の裁判で被害者が勝ち取ってきた正当な損害賠償額と比べると十分な補償と言えない傾向にあります。

自賠責基準は、最低ラインの目安に良い

加害者側の保険会社から慰謝料など損害賠償金はまず自賠責基準による提示されることが多く、この金額には保険会社との交渉の最低ラインを保証と思えば、とても参考にできるものと言えます。

損害賠償額の適正額である弁護士基準との差

過去の判例などから計算した弁護士基準である損害賠償額と自賠責基準で計算した金額を比較すると、約3分の1くらいになっていることが多いです。

弁護士を使って交渉を進めると、裁判をしなくても今後の話が弁護士基準となるので、金額がいきなりガラっと変わることが良くあります。

大きな交通事故で、被害が大きいにも関わらず、提示された損害賠償額の低いと感じたときは、弁護士にまずは相談をするのが良いです。

【参考】

自賠責基準 任意保険基準 弁護士基準
通院2か月(実日数20日計算) 168,000円 252,000円 520,000円
入院1か月、通院6か月の場合 630,000円 832,000円 1,490,000円

 

自賠責基準のメリット

損害賠償請求においては、自賠責基準が悪く、弁護士基準が絶対に良いという訳でもありません。

自賠責基準による損害賠償請求にも大きなメリットがあります。

(1)重過失減額制度の利用ができる

損害賠償請求については、被害額のうち相手の過失相当分を損害賠償請求することになりますが、自分の過失が大きい場合には大きな減額を受けることになります。

自賠責基準で計算した場合には、被害者の過失が70%未満の場合には過失相殺を受けずに、その全額の損害賠償を受け取ることができます。

また被害者の過失が70%以上であっても一定の減額で済むため、被害者側に大きな過失がある場合には、自賠責基準における損害賠償請求の方が結果的にもらえるお金は大きくなる可能性があります。

関連記事:交通事故の重過失事故とは?「重過失減額制度」について

関連記事:裁判所基準(弁護士基準)について

(2)被害者への負担が少ない

裁判により損害賠償請求を行おうとすると莫大な時間と労力が必要になってきますが、家族が死傷し辛い思いをされている方には、かなり大きな負担になるものと思われます。自賠責基準を利用する事で、その後の手続きは非常にスムーズに行われ、早期に保険金の支払いを受け、決着することができます。

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