高速道路で車線変更した際の交通事故の過失割合について

高速道路での車線変更による交通事故

四輪車どうしの交通事故

基本過失割合

進路変更車 80% : 直進車 20%

 

本線から追越車線に車線変更をした進路変更車と追越車線を走行していた直進車が交通事故を起こした場合の過失割合は、道路交通法(道路交通法26条の2の2項)において「進路変更を行う車両等は、進路変更後の車線において後方から走る車両等の速度や方向を急に変更させるおそれのあるときには、進路を変更してはいけない」と定められています。

一般道路における基本過失割合は進路変更車に70%の過失割合が認められ、高速道路ではスピードが出ていることが前提となるため、進路変更車には一般道路以上の注意義務が求められることになります。

そこで一般道路の基本過失割合に10%進路変更車に過失を加算する調整が行われています。

 

東京地裁平成23年7月5日(自動車保険ジャーナル1856号)

首都高のトンネル内で、前方が渋滞中の第2車線を走行中の自動車が車線変更した際、第1車線を走行中の車と側面同士の接触事故が起きた事件。

事故の原因は、進路変更の際に十分な後方確認を怠って被告車の進路を妨害したことにあるとし、またぶつけられた車も速度超過の過失があるとして、最終的な過失割を70:30としました。

【車線変更した自動車 70 : ぶつけられた自動車 30 】

 

 

車線変更した四輪車が直進していた二輪車との交通事故の過失割合

基本過失割合

進路変更車 90% : 直進二輪車 10%

二輪車の場合には、交通弱者であると考えられ、四輪どうしの基本過失割合に10%の調整がはいり、進路変更車の過失が90%となります。

ただし二輪車側がケガなどをしている場合に限ります。

 

車線変更した二輪車と直進していた四輪車との交通事故の過失割合

基本過失割合

進路変更二輪車 70% : 直進車 30%

二輪車は交通弱者として考えられ、四輪どうしの過失割合に10%の調整が入ります。

ただし二輪車側がケガなどをしている場合に限ります。

調整項目

進路変更車のウインカーなし、又はウインカーが遅れた場合 ・・・直進車に▲10%

直進車が初心者マークをつけていた場合 ・・・直進車に▲10%

進路変更禁止区間・・・直進

進路変更車の合図なし又は合図遅れ 直進車に▲10
直進車に初心者マーク等 直進車に▲10
進路変更禁止区間 直進車に▲10
進路変更車の著しい過失又は重過失 直進車に▲10~▲20
直進車の速度違反 直進車に+10~+20
出入り口付近 直進車に+10
ゼブラゾーン走行 直進車に+20
直進車の著しい過失又は重過失 直進車に+10~+20

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