交通事故の相手が当たり屋かもしれない場合の対応方法

当たり屋との交通事故

当たり屋との交通事故の場合、加害者の過失割合はゼロになります。

過失がゼロになった場合にはあらゆる損害賠償の責任を負いません。

相手が当たり屋であるかもしれない場合には、警察や保険会社に相談してみるのが一番良く、当たり屋は通常前科があるので、警察や保険会社はリストを持っていたりします。

しかし、当たり屋の可能性が高い場合であっても、当たり屋と確定するまでの間は、通常の事故として処理が進められ、捜査も慎重にすすめられていきます。

当たり屋とは?

交通事故の損害賠償を目的に故意に交通事故を起こし、被害者になろうとするものを言います。

本来、当たり屋行為は保険金詐欺に含まれますが交通事故が起きた原因が故意であるとの証明は非常に困難であることから、当たり屋行為が疑われる場合であっても警察も保険会社の調査部門も非常に慎重に調査が行われます。

 

当たり屋の具体的な手口

交通事故を起こしても数万円で解決できるからと加害者を安心させ、警察を呼ばずに示談させて、後日莫大な損害賠償を請求するといったものです。

具体的には駐車場などで車をコツンとぶつけた事故などで「修理代やクリーニング代を支払えばそれ以上は望まない」と説明し、警察を呼ぶほどではないと思わせることから始まり、後日交通事故が原因の新たな損害賠償が発生したとして莫大な金額の請求をしてくるケースです。

 

具体的手口

「そっちが全部悪いけど塗料代2,500円払ってくれればいいから」として少額な金銭を受け取ることで過失100%を認めさせ、警察の介入をさせず、解決をはかろうとしてきます。

その後「事故直後にはわからなかったけど手にしびれが生じた」「病院に行くので治療費、交通費、休業補償などの追加損害賠償が生じた」などと言い出します。

 

当たり屋が事故の届出をさせないようにする理由

加害者に余計な情報を与えないため

警察に届出させない最大の理由は、自分が当たり屋であるという情報漏洩を防ぐためです。

初犯でない限り”当たり屋”は過去にも類似の事故を起こしており、加害者に情報が伝わったりすることを防ぐ狙いがあります。

また保険会社に損害賠償を支払わせるより、個人に請求した方が支払ってもらえる可能性が高いためです。

 

保険会社の正しい知識が当たり屋に都合が悪い

自動車保険の保険会社は交通事故のプロであり、過失割合の示談交渉では簡単に譲歩してきませんので、当たり屋の請求は、ほとんど場合まず通りません。

保険会社は地域の”当たり屋”情報をある程度持っていてマークされたり、今後マークされるようになることにもなり、保険会社の登場は”当たり屋”には都合が悪いのです。

 

ひき逃げ扱いされるケース

「連絡先を交換していなから、後日連絡も来ることがない」という安心感を持っている方がいますが、当たり屋はナンバープレートを覚えていて「ひき逃げ」として届出し、警察を使って探されるリスクがあります。

この手を利用してくるのは、かなり悪質な相手ですが、それゆえこちら側も慎重に対応しなければいけません。

交通事故が起きた場合には「事故の大小、ケガの有無にかかわらず速やかに警察に届出なければならない。」とされており、警察への報告を怠ると『3か月以下の懲役又は五万円以下の罰金』という刑事処分もあります。

相手が立ち去り、いなくなった場合には、ひとりで警察に行っても事故届をすることができませんが、その行動は後日、ひき逃げで訴えられたときの身を守る術のひとつになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

当たり屋との交通事故の対応について

事故直後について

当たり屋は「警察」「保険会社」というキーワードを使うと請求をひっこめることが多いです。

交通事故の場合は、事故直後に何でもない状態でも、後日、大変な怪我をしている事が発覚することがあるので自動車保険を利用できる環境を作るため、必ず警察を呼んでください。

 

警察に届出をせずに請求が来てしまった場合

病院での診断書を出してもらってください。そして保険会社に相談します。

病院での診断書は、加害者が損害賠償をするうえで要求して問題がないものであり、「なぜ、そんなものを急に求める?」と聞かれたら「保険会社に相談したところ、ケガの認定に必要なので取得するように言われた」と”保険会社の登場”を伝えるのが良いと思います。

そして保険の利用を考えているので、一緒に警察に行って、事故届出を正式に出し、手続きを進めたい旨を説明します。

普通の方であれば、思わぬ損害が出たための必要な手続きとして応じてくれるるはずですし、相手が怒りだしたのなら、当たり屋の可能性が高いので、絶対に警察と保険会社を交えるようにすることが大切です。

警察の届出が終わり、保険が利用できる状態になれば、後は普通の事故処理になります。

 

既にお金を支払ってしまった場合の対応

損害賠償請求について支払ったにもかかわらず、ずるずると新たな損害賠償請求生じて請求が続くような場合には、すぐに保険会社や弁護士に相談することが大切です。

長期化すると、莫大な損害額になるため早い段階で保険会社を介入させることが大切です。

相手が当たり屋だったことが判明した場合に、加害者がいくら払ったのか不明だったり、明確にならないと詐欺にあった金額がきちんと戻らない可能性もあります。

保険会社や弁護士が登場することで当たり屋だった場合、被害者からの請求がやむことが十分考えられますが、何もしないと、いつまでも請求が続く可能性があるため、小さな勇気をもって一歩動いてみるのがいいと思います。

 

まとめ

当たり屋と一般の交通事故は見極めることが大変困難なものです。

….というのも当たり屋の事故でなくても、当初クリーニング代で良いとしていたものも「実は骨折していたことがわかり通院治療費がかかるんだけど・・・?」と相談されることも普通にあるためです。

そのため交通事故が起きた場合には、損害額の大小で警察を呼んだり、呼ばなかったりすることはまず止めましょう。

当たり屋に巻き込まれてしまったと思ったら、保険会社や弁護士など専門家に相談し、冷静に対応することが大切です。

知人を巻き込むと、かえって被害が大きくなったり、迷惑をかける可能性があるため、プロに相談することがおすすめです。

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