交通事故で相手を死傷させた場合の刑事責任の種類と量刑について

交通事故を起こして、相手を死傷させてしまった場合には、自分に過失がない場合においても、刑事責任が問われることがあります。

ですが飲酒運転や信号無視のような重大違反でない限り、被害者と和解ずみで反省がみられるときは、執行猶予がついたり、起訴猶予処分や不起訴処分となることが多いです。

人身事故の刑事責任について

自動車運転過失致死罪・・・7年以下の懲役・禁錮又は100万円以下の罰金

過失致死の中でも件数が最も多いのは自動車事故によるもので、これまでは前述の業務上過失致死罪に含まれていましたが、自動車事故や交通違反の罰則を強化するために、平成25年に刑法から自動車運転死傷行為処罰法として独立しました。

また同じ自動車での事故であっても飲酒運転やスピード超過などによっては更に刑罰が重くなります。

危険運転致死傷罪・・・1年以上の有期懲役

飲酒運転や運転制御が難しくなるほどのスピード超過、赤信号をことさら無視した危険運転をした事により、自動車による事故を起こし、相手を死亡させた場合には、自動車運転過失致死より、はるかに重い危険運転致死傷罪が適用されます。

有期懲役刑の上限は20年となりますが、他の罪が併合罪加重として適用される場合や再犯加重の場合などがある場合には、最長で30年の懲役となります(刑法第14条、同第47条)。
危険運転致死罪の場合は裁判員裁判での審理対象となることがある。

殺人罪・・・死刑・無期懲役・5年以上の懲役

殺人罪とは、過失致死と大きく異なる点は、殺意があるかどうかにより、大きく分かれます。

車で相手をはねて死なせた交通事故に見えるものであっても、故意に相手をはねたものであれば自動車を凶器に使った殺人事件になるため、自動車運転過失致死罪は適用されません。

 

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