特種用途自動車(8ナンバー)の保険加入が難しくなっている点について
特種用途自動車(8ナンバー)の保険加入が難しくなっている点について
特種用途自動車(8ナンバー)とは何か?
特種用途自動車を示す8ナンバーの車があります。
具体的には街宣車やキャンピングカー、福祉車両やクレーン車、パトカーなど特殊な輸送車両や教習車など法令で定められた用途の車がこれにあたります。
特種用途自動車のメリット
車検上のメリット
通常商用車は1年車検になりますが、8ナンバーにすることで車検が2年更新になります。
高速道路代、自動車保険のメリット
大型貨物車である1ナンバーの車両が8ナンバーを取得することで普通車になるため、高速道路代が安くなります。
また任意保険も一般の車両より安くなるメリットがあります。
過去にあった実態の伴わない特種用途自動車の問題
特種用途自動車を登録することにより、自動車取得税や自賠責保険など一部の経費が増えるものの、税金や任意保険料の点からトータルのコストとして車両の維持費が下がるため、2000年前後に実態のない8ナンバーの登録が流行した問題がありました。
こうした車両は車検時にだけ、スピーカーを取付街宣車登録したり、ワゴン車にシンクをつけてキャンピングカー登録するなどして、車検後にこれらの装備を取り払い普通の車両として利用するというもので、これを実施する専門の業者まで現れるようになりました。
その結果、規制を設け、簡単に8ナンバーを取れなくしたという経緯があります。
現在では8ナンバーの取得は難しくなったものの、実態がきちんとしたものであれば8ナンバーの取得は可能です。
保険の加入も厳しい8ナンバー
この事件は車検時の8ナンバー取得が難しくなっただけにとどまらず、保険会社においても加入については慎重な姿勢を見せています。
そのため、インターネットなどで手軽で簡単に見積もり比較ということができない保険会社も多くなっています。