盗難事故による車両保険の不払い事例

車両保険の不払いの背景

車両保険に加入していれば、自動車の盗難にあった場合に車両保険が適用され保険金が支払われます。

しかし車両の盗難については、事故の隠ぺい工作に利用されたり、犯罪に利用されたりするケースも多く、保険会社も保険金に支払いにはとても慎重な対応をしてくるものです。

車両保険を利用するためには、被害者は車両盗難事件があった場合に故意又は過失がないことを自らで立証する必要がありました。

 

そのため、盗難事件による車両保険の不払いは比較的多かったのですが、2006年に最高裁で出た判決は「被害者に故意又は過失がある」と主張したい場合には「保険会社が故意又は過失があることを立証すべき」という判例が出て以来、保険金不払い問題はずいぶん改善されました。

車両保険の具体的不払いの事例

事件の概要

冷凍食品を取り扱う小さな会社では社長自らドライバーとしても保冷車を運転していました。

金曜日の仕事を終え、大型保冷車を会社のそばの青空駐車場にとめていたところ、週明け月曜日の朝にはなくなって盗難された事に気づいたという事例です。

ローンも残っていた大型保冷車であったことから車両保険の請求をしたところ保険会社から支払い拒否の連絡がきました。

保険会社の回答

保険金を支払ないとした理由は以下のとおりです。

  • 取引先からの発注が激減しており、経営状況があまり良いとは言えず、ローンの返済に苦慮していたと考えられる。
  • 減車の動機にもなり盗難を偽装して保険金の搾取を企てた可能性がある。
  • トラックの盗難は珍しく、青空駐車していたほかの車両には手をつけず1台だけ盗むのは不自然である。

その後の動き

当然裁判が行われ、保険会社がいう支払い拒否理由は、事実無根のこととして勝訴を勝ち取ったものの、保険会社は控訴し抵抗してきました。

しかし保険会社は高等裁判所でも全面敗訴しました。

裁判をすると言ったら、諦める被害者が多いので、それを狙っての対応なのかもしれませんが酷いものです。

このような事例は決して珍しいことではなく、とりあえず払えないと言ってみる保険会社の姿勢がなんとならない以上、素人はいつまでも被害を受け続ける気がします。

保険会社には被害者に対してあくまでも紳士的に対応してほしいものだと思います。

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